なんでもとりあえず取っておくことは、「もったいない」精神なのでしょう。
しかし、要らないもの、今すぐ必要としないものは、取っておくと身体も心も重くなっていきます。
身体と心は密接な関係にあって、とっておくことは、スムーズな流れを止めてしまい、身体に毒が溜まるように、心にも毒が溜まってしまいます。
「水の力」が乱れる
水の力の性質として「重い」「遅い」「流れる」などがあります。
バランスが崩れてしまうと、重すぎ、遅すぎ、流れすぎという現象になっていきます。
心には「不活発性」「停滞」「怠惰」「執着」が増えていきます。
過剰にものを溜め込んでしまうと、「うつ」の症状が強く出てきて、放置しておくと、健康にはよくないものです。
人は、変わらないことで安心を覚えることもあると思います。
停滞していることに気づかず、安心や居心地の良さと誤解していると、折角の変化の兆しがあっても、抵抗し、恐れをなして、重い不活発性に居続けようとします。
当然、心は重いままで、長期間放置しておくと、心の病の代表「うつ」になってしまうものなのです。
身体が動かなくなり、冷えて、関節、筋肉、神経の硬直が生み出す病は相当数あります。
人間関係も同じこと
自分の変化に応じて、人間関係も変わってくるものです。
腐れ縁という言葉がありますが、いつまでもダラダラとしてしまい、離れよう、縁を切ろうとしても断ち切れない関係のことです。
言葉通り「腐る」わけですから、このような関係は思い切って断ち切ることが大事だったりします。
不要なものは捨てる
「水の力」の水は、長く停滞して動かないでいると、腐敗して毒の温床になってしまいます。
川の流れのようにスムーズに動いていると「水」は生きて、あらゆる命の源となります。
その性質を生かすには、捨てる覚悟を持つこと。
不要となっているものを分別して、半年使っていないものは思い切って捨ててしまうことです。
不思議なことに、しまっていた時はなんとも思わないのですが、いざ捨てる段になって手にしたとき、「もったいない」「いつか使うときがくる」「大切なものだ」という思いが湧いてきたりします。
今を考えて、今使わないものは不要であると思い切って捨てないと、いつまでもかたづかないもの。
参考記事
心の奥にしまっているいろんなことも同じことなんです。
手放すことで心が空虚になることを恐れていると、手放せなくなるのが心理です。
両親や兄弟を恨むことで維持している自分。
世間や社会を恨むことで維持している自分。
特にネガティブな思いで、自分を正当化したい思いなどはなかなか手放せないものです。
しかし、重くのしかかる思いは、心を蝕んでしまうことを忘れないでほしい。
一歩踏み出してみる
より自分に快適なこと、幸せなことを手に入れる第一歩は、捨てること。
もの、人間関係、状態、環境を見直して、本当に重くなり過ぎて身動きが取れなくなる前に、捨てる、整理する、手放すことです。
身も心も、古いものを捨てない限り、新しいものは手に入りません。
新しいものを手にするために、思い切って一歩踏み出しましょう。
風の力を借りる
どうしても動けない場合は、風の力を借りてみましょう。
外に出て、風にあたり、自分の中に取り込み、そよ風が通っていくイメージを持つこと。
軽く爽快な風の力は、あなたの心に少しだけ隙間を空けてくれるはずです。
空いた隙間に意気を吹き込み、「捨てる!!」と心に決めること。
大事なことは、決めたらすぐに動くことです。